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阿賀野市立水原小学校
〒959-2025
新潟県阿賀野市岡山町4番35号
TEL:0250-62-2005
FAX:0250-62-3005
お知らせ
学校だより 12月号巻頭言 「かかわり」の中で学ぶ

 現在、私たちを取り巻く混沌とした社会の中で、人間関係の希薄化が急速に進んでいると言われています。その結果、人間関係づくりが上手にできない子ども,自己中心的な振る舞いが多い子ども,集団の中で自分の感情を表に出せない子どもなどが、どの学校でも多かれ少なかれいることも事実です。子どもが集まり学ぶ場である学校において、このような問題を打開するためには、好ましい人間関係づくりを意図した教育活動が急務であると痛感しています。そして、学校におけるたくさんの「かかわり」の中で、子どもたちは多くのことを学んでいくものだと考えています。さて、水原小学校は数年前から「相手も自分も大切にする人間関係づくり」に取り組んでいます。1年間を通して、いろいろな教育活動に「人間関係づくり」の場面を取り入れています。そして、先月は「かかわり」という視点でこれまでの取組の成果が見られました。1つ目は、「子どもの授業の様子」からです。先月の11月15日に阿賀野市の教職員が参加する教育研究発表会を開催し、3年生と5年生のそれぞれ1学級が国語の授業を公開しました。今年度の校内研究の視点の1つである「子ども同士の学び合い」の姿も見ていただきました。学び合いの目的は以下の点にあります。『分からない子が分かるようになる。』『分かる子は、自分の考えを確認し、分かってもらえるように、よりよい説明の言葉を活用するようになる。』どの学級でも上記の姿を求めて、学年に応じた指導方法を模索しています。そして、当日授業公開した両学級の子どもたちからは、「学び合い」の姿を見ることができました。2つ目は、11月22日に行われた児童会行事「水小まつり」の様子からです。3年生以上の全学級が、全校児童を楽しませようと、楽しいお店を開きました。当日までの段階でも、各学級内でお店の内容を決めるための話し合い、出店を準備する際のやり取りなど、子ども同士の「かかわり」の姿が見られました。また、当日も10月の「わくわくタウン水小」で培った礼儀やマナーを振り返り、再度実践する子どもたちがたくさんいました。実際、どのお店を回ってみても、笑顔で「こちらに並んでください」「では、やり方を説明します」と呼びかける微笑ましい姿が見られました。また、お客になった子どもたちも、順番を守って並んだり、「楽しかったです」と声をかけたりと、マナーを守る姿が見られました。「かかわり」は目的ではなく、自分自身を成長させるための一手段です。しかし、子どもたちが学んでいく上で、多くの大人や子どもとのかかわりが不可欠です。かかわることで自分を見直したり、他の考えと比べたりして、多くのことを学んでいきます。水原小学校では、これからも教育活動の中に「かかわり」を意図したものを積極的に取り入れ、豊かな人間関係づくりを進めていきたいと思っています。